立場や環境が変わっても、
絶対に変わらないもの。
それは、「何のために仕事をするのか」という原点。
京都大学・京都大学大学院 経営管理教育部 卒
記憶
2010年の入社以来、私は一貫して、
コンサルタントとしての道を歩んできました。
多くのご家族を支え、やがてマネージャーになり、
自分もまた家庭を持ち……。
さまざまな変化を重ねながら、
いくつもの案件と向き合ってきました。
その中からひとつだけ、
思い出深いものを選ぶとすれば。
入社5年目。
コンサルタントとして独り立ちしかけた頃に出会った、
埼玉のあるご家族を思い出します。
発覚
2つのご家族が共同で経営する、
2棟のマンション。
そのほころびが明るみに出たきっかけは、
一方のご家族の旦那様が亡くなったことでした。
そうなって初めて、
入居率が50%を切るほど経営が悪化していること、
固定資産税などに多額の滞納があることがわかったのです。
旦那様と、旦那様の親族が営む不動産会社に
マンションを任せっきりだった両家は、
たちまち自己破産を覚悟するほどに追い込まれました。
この窮地に、
銀行を通じて声がかかったのがリオでした。
奔走
幸いなことに、両家とも生活に困らないだけの収入はありました。
すると当面の問題は、
滞納額をいかに減らすかに絞られます。
私はリオによるマンション2棟の
借り上げを提案しました。
その借り上げ金を滞納分の支払いに充てるほか、
マンションの改装資金とし、
入居率を好転させて家賃収入も増やそうというプランです。
やるべきことは山積みでした。
固定資産税の支払いに関する役所との交渉。
長年管理を任せていた親族の不動産会社の切り替え。
ボロボロだったマンションの改装。
けれど、そのすべてをやり抜けるのは、
ワンストップサービスのリオしかない。
そんな使命感がありました。
原点
すべてがひと段落するまで、
足かけ2年。
危機を脱した両家からは、
恐縮するほど感謝の言葉をいただきました。
付け加えるように、
こうおっしゃったのも覚えています。
「東馬さんもたくましくなったね」。
ハードだった2年間は、
どうやら私も成長させてくれたようです。
そしてこの案件は、
「コンサルタントは何のために仕事をするのか」という原点を、
改めて胸に刻む機会にもなりました。
人生の難問を突きつけられたお客様のために、
全力を尽くす。
だからこそ見ることのできる、笑顔がある。